「育成×手話×芸術プロジェクト報告書 2021」を公開しました
この度、社会福祉法人トット基金は、文化庁より委託を受けた「2021年度国際芸術祭実施に向けてのろう者の芸術活動推進事業」の活動をまとめた「育成×手話×芸術プロジェクト報告書 2021」を公開しました。
演劇・映画・美術各分野において学びの場を設け、ろう者の芸術活動を活性化することを本事業各年の目標としていますが、2021年度は演劇には欠かせない「音楽」について考察する「オンガク・ディスカッション」を実施するなど、ろうコミュニティから生まれるろう芸術を言語化するリサーチを行う取り組みが始まりました。
報告書では、それらのリサーティングの経緯や報告をはじめ、2021年度の本事業において実施した企画を中心に、演劇、美術、映画ごとの活動報告やレポートなどを掲載しています。
下記リンクより無償公開していますのでご自由にダウンロードください。
トット基金では本事業により、これまで積み重ねてきた演劇活動をより充実させ、手話狂言においては多言語化と鑑賞支援をすすめ、一般のアーティストとの協働をすすめています。また映画・美術分野にも目を向け、芸術活動を志すろう者全般を対象とする学びの場作りに力を入れています。その中で、ろう者が発信する「新しいもの」を示す発見も生まれつつあります。
その過程でろう者のアーティストたちが、自分たちのやりたいことを、やりたい方法で、いきいきと実現していくことに目を瞠りながら、「共生社会」の時流にのって、近い将来、ろう者の皆さんが自らのチカラでこの事業に華を咲かせることを楽しみにしています。
この事業にお力添えくださいました皆様に、関係者一同心より御礼申し上げます。
令和5年2月6日
育成×手話×芸術プロジェクト スタッフ一同